タイヤ脱落、車検を行ったディーラーからも聴取

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宮城県警は6日、5日朝に仙台市青葉区内で発生したトラックのタイヤ脱落事故に関連し、事故を起こしたトラックの車検を行ったトヨタ系ディーラーの担当者に対し、事情聴取を実施していたことを明らかにした。

事故との関連があるかどうかについては、これから調べを進めるとしている。

宮城県警・仙台北署によると、問題の事故が起きたのは5日の午前8時25分ごろ。

仙台市青葉区貝ケ森4丁目付近の市道を走行していた普通トラックから左側後輪タイヤ2本(ダブルタイヤ構造)が脱落。そのまま対向車線を横切り、道路右側の歩道を歩いていた女性2人を直撃した。

この事故で最初にタイヤの直撃を受けた女性が胸の骨を折ったほか、肝臓が破裂するなどして重体。路面で弾かれたタイヤに当たった別の1人が転倒し、打撲などの軽傷を負っている。

脱落はハブへ固定するボルトの破断ではなく、車軸ごと抜け落ちるという特異な状態で発生しているが、事故を起こしたトラックは前日まで同区内のトヨタ系のディーラーで車検を受けており、この際には冬用のタイヤから夏用タイヤへの交換も行われている。

車軸やハブなどの状態についても、車検の際にチェックを受けたと考えるのが適当であることから、警察では実際に検査を担当した整備員などから事情聴取を行った。

この事情聴取に対し、ディーラー側は「車検はマニュアルに従う形で実施しており、部品の劣化についても可能なかぎり点検している」などと回答しているという。

警察では破断面の検証を今後も実施。どうようなプロセスで脱落に至ったのかや、科学捜査研究所に依頼して破断が生じた時期などについても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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