関東・中部ではSUV、近畿では高級乗用車が危ない。車両本体盗難で被害車種と地域の間に相関関係が見られる……。日本損害保険協会は25日「保険データによる自動車盗難実態調査」の結果を公表した。
三大都市圏=関東(1都6県)、中部(3県)および近畿(2府4県)での傾向を分析した。関東・中部ではSUV盗が多く、関東や中部で盗まれたSUVは日本海側に運ばれ、ロシアなどに不正輸出されている可能性がある。一方、近畿では高級乗用車の盗難が多い。
地域:SUV/高級乗用車/その他(%)
●関東:30.8/15.0/54.2
●中部:30.1/8.7/61.2
●近畿:13.9/19.6/66.5
●全国:24.8/15.3/59.9
地域別・被害車種別でみると、関東での被害台数1位はトヨタ『RAV4』だが、同じトヨタの『ランドクルーザー』、『ハリアー』の3車種が上位に来ている。中部ではランドクルーザーの盗難が全件数の約4分の1を占めトップ。近畿ではトヨタ『クラウン』が1位、ランドクルーザーが2位。
クラウンにはマジェスタを、ランドクルーザーにはプラドをそれぞれ含む。同調査は毎年11月に実施しているもので、今回は04年11月に損害保険会社が保険金を支払った4326件を対象に分析した。車両本体盗難の調査数は全国で1429 件。
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