【愛・地球博】アクセスガイド…リニモに乗るための裏技

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愛・地球博において「動くパビリオン」として来場者の注目を集めているのが、万博会場のアクセスルートのひとつ『リニモ』だ。日本国内で営業する鉄道としては唯一の浮上式リニアモーターカーとなる。

現在実用化されたり、テストが続けられているリニアモーターカーにはいくつかの種類があるが、リニモは常伝導磁石を使用するHSST方式をベースにしている。元々は空港アクセス鉄道用として日本航空が開発していたものだ。

万博とHSST方式リニアモーターカーは深い関係がある。

リニモの先祖にあたる『HSST-03』という試験車両は1985年に茨城県つくば市で開催された「科学万博つくば'85」で会場内交通(展示物)として使用されたほか、翌1986年にカナダで開催された万博(交通博)でも日本が誇る先進技術のひとつとして紹介されている。

1989年に神奈川県横浜市で開催された地方博(横浜博)では、後継モデルにあたる『HSST-05』が旅客鉄道の営業免許を取り、500m区間で運行を行っていた。

その後、HSSTは愛知県名古屋市内に実験線(大江実験線)を設け、実験を続けてきたが、科学万博から20年後の今年になって、ついにリニモとして実用化された。リニモの建設が進む一方、大江実験線は今年3月までにほぼ解体が終了している。

さて、このリニモ。「万博に行くからにはぜひ乗りたい」という気持ちはわからないでもないが、実はアクセス機関としてはお勧めできない。

乗り継ぎ駅の藤が丘までは名古屋市営地下鉄の東山線で行くことになるが、3-4分間隔で6両編成の列車が運行されている地下鉄と、約10分間隔で3両編成の列車が運行されるリニモとでは、輸送力に大差が生じている。

このため、藤が丘駅で必ず滞留が発生してしまう。内覧会が行われた19日は最大90分待ちの行列が形成された。

これらの理由から、万博会場へスムーズにアクセスすることを目指すならリニモは避け、他の交通機関を使用するのがベターだ。リニモは帰路に利用しよう。

とはいえ、帰路もピーク時には万博会場駅で長時間の待機が発生するが、これを避ける方法がひとつある。隣の駅から乗車してしまうという裏技だ。

万博公園駅の下を通り抜け、正面の県道(猿投グリーンロード)を右折、リニモの高架沿いに約800m歩くと隣の陶磁資料館南駅に着く。実はここからならスルーパスで藤が丘方面のリニモに乗車できる可能性が高い。

改札口に直接投入できるプリペイドカード(トランパスなど)は事前に用意しておきたい。

お勧め度…★★(満点は★5個)
費用…名古屋駅から万博会場まで630円(大人片道)
所要…約50分(乗り継ぎ時間含まず)

《石田真一》

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