交番突入男に実刑判決

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2004年9月、岡山県岡山市内の交番に軽自動車で突入し、交番内にいた警官ら3人を殺害しようとしたとして殺人未遂や公務執行妨害などの罪に問われた43歳の男に対する判決公判が18日、岡山地裁で開かれた。

裁判所は被告に懲役5年6カ月の実刑を命じている。

問題の事件は2004年9月17日に発生している。

同日の午前9時30分ごろ、岡山市田町付近にある岡山県警・岡山東署の田町交番に42歳の男(当時)が運転する軽自動車が交番の真横付近で急ハンドルを切って交番に向かって突入。2階建ての建物のうち、1階部分の執務室にあるカウンターをなぎ倒して停止した。

当時、このカウンター付近には遺失物の受け取りに交番を訪れていた79歳の女性と、その接遇をしていた20歳の男性巡査、そして奥の事務机付近には47歳の男性警部補がいたが、クルマは入口近くにいた女性と巡査を直撃する形になった。

女性が腰の骨を折る全治3カ月あまりの重傷。なぎ倒されたカウンターに押された巡査が打撲などの軽傷を負っている。奥にいた警部補は無事だった。

クルマを運転していた男は殺人未遂などの現行犯で逮捕されたが、取り調べに対しては、「道を走っていたらそこに交番があったから壊してやろうと思った」と供述。故意に実行したことがわかっている。

18日に開かれた判決公判で、岡山地裁の松野勉裁判長は「極めて危険で反社会的な犯行だった」と指摘。検察側の懲役7年の求刑に対し、懲役5年6カ月の実刑判決を命じている。

《石田真一》

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