日野自動車、大河内記念技術賞を受賞

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日野自動車と子会社の福島製鋼は、共同研究した鋳造同時接合によるアクセルハウジングのダクタイル鋳鉄化技術が、2004年度大河内記念技術賞を受賞したと発表した。自動車メーカーとして同賞を受賞したのはトヨタ自動車以外では同社が初めて。

トラックのアクスルハウジングはアクスルチューブと接合する必要があるため、炭素の割合が多いダクタイル鋳鉄は素材に適さなかった。しかし今回、接合部になる鋼材をダクタイル鋳鉄の鋳造と同時に拡散させることにより接合が可能になったという。

ダクタイル鋳鉄は高強度で軽量なことが特長。新接合技術によりトラックの軽量化につながる。また工程も短縮でき製造コストは従来の15−20%削減できるという。この技術は、2003年11月にフルモデルチェンジした大型トラックの『プロフィア』に採用されている。

大河内記念技術賞は、生産工学、生産技術の研究で得られた優れた発明または考案に基づく産業上の顕著な業績に対して贈られる賞。

《編集部》

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