8日、山口県小郡町内の国道で、路線バスが道路左側のガードレールに接触、40mを走行して道路標識などをなぎ倒す事故が起きた。車両は小破したが、ケガ人はなかった。
山口県警・小郡署によると、事故が起きたのは8日の午前9時30分ごろ。小郡町上郷付近の国道9号線を防長交通が運行する路線バスが走行していたところ、道路左側へと突然逸脱。そのままガードレールへ突っ込んだ。
バスはガードレールと接触しながら約40mを走行。この間に道路標識など4本をなぎ倒し、ようやく停止した。当時バスには乗客乗員3人が乗っていたが、いずれも接触した面とは反対側の右側に乗車していたこともあり、全員にケガは無かった。
警察では38歳の男性運転手から器物損壊容疑で事情を聞いているが、聴取に対して運転手は「突然のめまいを感じ、バスの制御ができなくなった。自分の運転ミスです」などと供述。念のため現場でアルコール検知も実施したが、アルコール分は検知されなかった。
事故原因については捜査を進めているが、現時点では運転手の体調不良がそのひとつとして考えられている。運転手が所属する営業所の運行管理者は「朝に点呼を行った際には健康状態に問題があるようには見えず、本人の申告も無かった」と証言しているようだ。