強盗犯を大型トラックが追い詰める

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4日、北海道東川町内の郵便局に刃物を持った男が押し入り、現金を奪って逃走する事件が起きた、逃走する男を目撃したトラック運転手が、自らの運転する大型トラックで追い詰めて身柄を確保。駆けつけた警察官に身柄を引き渡した。

北海道警・旭川東署によると、事件が起きたのは4日の午後0時55分ごろ。東川町西4条北29丁目付近にある郵便局に客を装った男が侵入。36歳の男性職員に刃物を突きつけて「動くな」と脅し、カウンター内にあった現金約60万円を奪い、走って逃げた。

職員は「強盗だ!」と叫びながら男の後を追いかけたが、近くの交差点で信号待ちをしていた55歳のトラック運転手がこれを偶然に目撃。前方を走って逃げる男を強盗の犯人と判断。そのまま自らが運転する大型トラックで追跡を開始した。

大型トラックはゆっくりとした速度で追走を始めたが、図体の大きなトラックが自分を追いかけてきたことで犯人の男はパニックに陥った。男は約200mほど逃げたものの、トラックの車体に進路を阻まれ、さらには袋小路に追いこまれて逃げ場を無くした。

トラック運転手は運転席側の窓を開けて男の服を引っ張って身柄を拘束。後から追いついた職員と、通報を受けて駆けつけた警察官に引き渡し、警察が強盗容疑で逮捕している。

逮捕されたのは旭川市内に在住する39歳の男で、調べに対しては容疑を大筋で認めている。トラックの運転手は「相手を傷つけないように細心の注意を払ったが、強盗という叫び声を聞いたときにはさすがに驚いた」などと証言していたという。

もっと驚いたのは逃げていた男だ。警察の取り調べにはやや疲れた様子で「まさか大型トラックに追い立てられるとは思わなかった」などと話しているようだ。

《石田真一》

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