中学生の列にクルマが突っ込み、15人死傷

自動車 社会 社会

21日、鹿児島県宮之城町内の国道で、駅伝大会の応援を終えて学校に戻ろうしていた中学生の列に、軽自動車が突っ込み、15人が死傷する事故が起きた。クルマを運転していた女性も意識不明の重体となっている。

鹿児島県警・宮之城署によると、事故が起きたのは21日の午前11時ごろ。宮之城町山崎付近の国道267号線で、県下一周市郡対抗駅伝競走大会の応援を終えて近くの中学校に戻ろうとしていた中学生の列に対し、32歳の女性が運転する軽自動車が突っ込んできた。

クルマは歩道を歩いていた中学生を次々に跳ね飛ばしながら前進を続け、約15m進んだところで電柱に激突し、ようやく停止した。

この事故で、クルマにはねられた中学生のうち、中学2年生の女子生徒1人が頭を強打して死亡。中学3年生の女子生徒が頭を強打して意識不明の重体。他の生徒11人と、引率の27歳の女性教師1人、交通整理を行っていた56歳の男性警察官1人が打撲や骨折などで重軽傷を負っている。

また、クルマを運転していた女性も頭を強打しており、意識不明の重体となっている。

現場は見通しの良い直線道路。当時は近くの中学校に徒歩で戻ろうとする生徒が列を成していた。

目撃者の話によると、クルマは減速しないまま進行し、交差点を過ぎた直後に進路を変えて、中学生の列に真っ直ぐ突っ込んできた。衝突後もブレーキを掛ける様子はなく、車体の下にはねた中学生を巻き込みながら走り続けた。

警察では事故の原因を調べているが、運転者が意識不明となっているため、どのような経緯で事故に至ったのかははっきりとしていない。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース