三菱自動車工業は16日、多賀谷秀保前社長(57)が3月1日付で北米事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ(MMNA、カリフォルニア州)の取締役会長に就任する人事を発表した。
多賀谷氏は昨年6月に社長に就任、経営再建計画に取り組んできたものの失敗したため、1月には辞任していた。現在は「営業担当アドバイザー」として残っており、子会社の経営首脳として異例の復帰となる。
MMNAの会長は現在、益子修社長が兼任しており、同日付で兼務を解く。多賀谷氏は北米での営業経験が長く、かつて再建策を実行した経験をもう一度生かすことになった。