吹雪の中、10台が多重衝突

自動車 社会 社会

12日、秋田県湯沢市内の湯沢横手道路で、吹雪で視界を奪われたために本線上で停車した乗用車に後続のクルマが次々に追突。車両10台が関係する多重衝突事故に発展した。この事故で13人が軽傷を負っている。

秋田県警・高速隊によると、事故が起きたのは12日の午後1時20分ごろ。湯沢市森栄田付近の湯沢横手道下り線で、本線上で停車した60歳の男性が運転する乗用車に対し、後続の別の乗用車が追突。

これを発端として後続のクルマが次々と追突。車両10台が関係する多重衝突事故に発展した。

この事故で最初に事故を起こしたクルマに同乗していた4歳の女児をはじめ、13人が打撲などの軽傷を負い、病院で手当てを受けた。

高速隊では事故の関係者から事情を聞いているが、最初に本線上に停車した男性は事情聴取に対して「吹雪で視界が失われ、走り続けることに危険を感じて停車した。直後に後方からクルマが突っ込んできた」などと供述している。

当時、現場付近は猛烈な吹雪で、視界は4−5m程度しかなかったという。これは前走車の確認すら困難になる状態。

警察では「走り続けることも危険だが、見通しの悪い状況で停止することも危険だった」と分析しており、今後は事故発生の責任所在について調べを進めていく方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース