女性を乗せていて気が動転…警察職員が当て逃げ

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秋田県警は2日、他車との接触事故を起こしながら、そのまま現場から逃走していたとして、警察共済組合の施設に勤務する主任管理技師(警察職員)職にある54歳の男を道路交通法違反容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めているという。

秋田県警・監察課によると、道交法違反容疑で2日に逮捕されたのは、警察共済組合の施設で調理師として勤務する54歳の男。警察での身分は県警本部・厚生課に所属する主任管理技師となる。

この男は1日の午後5時40分ごろ、天王町天王棒沼台付近のホテルから乗用車で出て、隣接した町道に左折しようとしたところ、左側から走行してきた33歳男性の運転する軽トラックと衝突した。

乗用車は軽トラックの後部に衝突。弾みで軽トラックは路外に逸脱。積雪でスリップして道路脇の土手に突っ込んで停止した。この事故で軽トラックを運転していた男性が右足を打撲する軽傷を負っている。

双方の運転者はクルマを止めて話し合いをしていたが、軽トラックを運転していた男性がクルマの所有者に電話を掛けている隙に乗用車は現場から逃走。男性は110番通報を行い、逃げたクルマのナンバーを告げた。

警察では軽傷ひき逃げとして県内の警察署にナンバーを手配。パトロールを行う警察官に不審車両の洗い出しを行わせていたところ、同日の午後9時ごろに秋田市内のコンビニエンスストア駐車場に前部を損傷させた状態で停車していた乗用車を発見。

手配されていたナンバーと酷似していたこともあり、運転していた男に職務質問を実施したところ、事故を起こして逃げた容疑を認めたとめ、警察に任意同行を求め、翌2日未明に逮捕した。

その後の調べで男は警察職員であることが判明。取り調べに対しては「当時は女性を乗せていたため、気が動転していた」などと供述しているという。

警察では「誠に遺憾であり、職務倫理や教養、身上指導をさらに徹底し、同様事件の再発防止に努めるとともに、捜査を待って厳正に処分したい」とコメントしている。

《石田真一》

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