凍結路面でスリップ、集団登校に突っ込む

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1日朝、兵庫県上郡町内の町道で、集団登校を行っていた小学生児童約20人の列に軽自動車が突っ込み、このうち10人が次々にはねらる事故が起きた。

クルマを運転していた20歳の男性は「急にコントロールできなくなった」と話しており、警察では凍結した路面でスリップしたものとみて、事故発生の詳しい状況を調べている。

兵庫県警・相生署によると、事故が起きたのは1日の午前7時50分ごろ。上郡町中野付近の町道で、近くの小学校に通う児童約20人が集団登校していたところ、走ってきた軽自動車がコントロールを失うような状態で歩道に向けて突っ込んできた。

児童は車道とは15cmの段差がある歩道をあるいていたが、クルマは段差が無くなった部分から歩道内に侵入。近くにいた約10人を次々とはね、ようやく停止した。この事故で1人が指の骨を折る重傷。他の9人が打撲などで軽傷を負っている。

警察ではクルマを運転していた20歳の男性から業務上過失傷害容疑で事情を聞いているが、取り調べにたいして男性は「コントロールがまったく効かなくなり、そのまま歩道に向かって突っ込んだ。ハンドル操作はもちろん、ブレーキも効かなかった」と供述している。

現場は軽自動車側から見た場合、緩やかな下り坂となっていたが、事故当時は寒波の影響によって路面が凍結しており、このことから警察では凍結した路面でスリップした可能性が高いとみている。

クルマは夏タイヤを装着しており、チェーンなどの滑り止め装置は使われていなかった。

《石田真一》

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