1日、兵庫県神戸市灘区内の国道で、凍結路面でスリップしたクルマが次々と衝突。37台が関係する多重衝突事故に発展した。
事故は数回に渡り、断続的に発生しているが、現場が高架橋の上だったために後続車が立ち往生。これが事故の規模を拡大したと考えらていれる。
兵庫県警・灘署によると、事故は1日の午前4時40分ごろに発生している。神戸市灘区岩屋中町2丁目付近から同都通2丁目付近に掛けての国道43号線の約300m区間で、上下線の約10カ所で凍結路面によるスリップを原因とする追突事故が断続的に発生した。
当初は単独事故であったり、数台での小規模な追突が発端だったが、路上で立ち往生したクルマが増える度に、これを回避しようとしたクルマが新たにスリップ。結果的に37台が関係する大規模な多重衝突事故に発展している。
神戸市内は寒波の襲来によって前夜から雪が降っており、現場となった岩屋陸橋は路面が凍結し、通過車両によってアイスバーンが形成されていた。
事故に巻き込まれたクルマの大半は夏タイヤのままで、凍結した路面でブレーキが効かないことで初めてその危険性に気づいた運転者も多かったようだ。
なお、この事故によって3人が軽傷を負っている。車両の撤去には時間が掛かり、上り線(東行き)は約4時間、下り線(西行き)は約6時間に渡って通行止めとなった。