京都府警は24日、7年前の1998年に交通トラブルを原因に、記憶障害や歩行困難の後遺障害を与えるほどの暴行を加えたとして、27歳の男ら7人を傷害容疑で逮捕した。主犯格の男ら5人は容疑を認めている。
京都府警・捜査1課によると、事件は1998年1月29日に発生している。同日の午前3時ごろ、宇治市槙島町の府道で当時21歳の男性が看板や鉄パイプなどで全身を殴打されるという暴行事件が起きた。
男性は記憶障害や歩行困難などの後遺障害が残るほどの重傷を負っている。
事件直前に男性がクルマを路上に止め、別のクルマに乗った男が口論していたという目撃情報もあり、警察では交通トラブルを起因とした暴行事件として捜査を開始したが、被害者が記憶障害になっていることや、物証は残されていたものの、暴行の現場を直接目撃した人がいないために難航。事実上の暗礁に乗り上げていた。
ところが今年に入り、別件で検挙した人物が事件への関与を供述。宇治市内に在住する27歳の男が最初に被害男性とトラブルを起こし、仲間6人がこれに呼応する形で集合し、7人で男性に壮絶な暴行を加えていた疑いが高まった。
警察では関与したとされる7人から任意で事情を聞いていたが、主犯格の男ら5人は関与を供述。2人は否定したが、自供した5人の供述から関与が証明できたため、7人を傷害容疑で逮捕している。