滋賀県警は25日、今月22日に甲賀市内で発生した軽自動車と大型トラックの正面衝突事故について、事故で死亡した20歳の男性が軽自動車を運転していたという発表を訂正。重傷を負った26歳の男性が運転していたことを明らかにした。
双方とも車外放出されたため、路上に倒れた位置から関係を推測したことが誤りの原因になったとしている。
滋賀県警・甲賀署によると、問題の事故が起きたのは22日の午前7時10分ごろ。甲賀市水口町岩坂付近の県道で、凍結路面にハンドルを取られた軽自動車が対向車線側に逸脱。大型トラックと正面衝突した。
事故によって軽自動車は大破し、乗っていた2人は共に車外に放出された。このうち20歳の男性が頭を強打して死亡。26歳の男性が頭を強打し、一時は意識不明となっていた。
警察では2人が路上に倒れていた位置から、運転していたのは20歳の男性だったと発表。この男性を被疑者死亡のまま業務上過失傷害容疑で送検するとしていた。
ところが事故から2日が経過し、意識を取り戻して会話をするまでに回復した26歳の男性が、警察の事情聴取に対して「自分が運転していた」と供述。男性が当時着用していた作業着は一部が破れていたが、この部分が運転席から発見されたため、運転していたのは26歳の男性と最終的に確認されている。
今回の誤りについて、警察では「責任問題を問う上でもあってはならないミス。今後は確認作業をしっかりと行いたい」とコメントしている。