妻の死因は事故ではなかった…軽傷の夫を殺人で逮捕

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佐賀県警は25日、前日の24日に公園駐車場からクルマが転落し、女性1名が死亡した交通事故について、この女性が事故によって死亡したことを撤回。クルマを運転していた34歳の男(夫)が首を絞めて殺害していたことを明らかにした。警察では同日、この男を殺人容疑で逮捕している。

佐賀県警・多久署によると、事件が発生したのは24日の午前9時55分ごろ。多久市多久町付近にある公園、鬼ノ鼻山憩いの森内にある駐車場で、乗用車が柵を突き破って約1.5m下の崖下に転落しているのを別の利用者が発見。警察に届け出た。

クルマには34歳の男女が乗っており、運転していた男は胸部を打撲するなどの軽傷を負っていたが、女性は発見当時すでに死亡していた。

男は「アクセル操作を誤った」と供述しており、警察では女性は転落の衝撃で死亡したものと発表した。しかし、クルマの損傷の度合いは小さく、運転していた男は軽傷であるのに、女性は死亡していることを重視。女性は変死扱いとされて司法解剖された。

その結果、女性の死因は衝突の衝撃によるものではなく、首を絞めたことによる窒息が原因だったことが判明。この結果を男に突きつけたところ、絞殺した後に事故を偽装したことを大筋で認める供述を行ったため、殺人容疑で逮捕した。

男は「離婚のことで口論になっていた」と供述。警察では犯行が計画的なものだったかどうかについて男を厳しく追及する方針だ。

また、一時的に女性の死因が「事故による全身打撲」と発表されたことについて、警察では「今後は確認を徹底させたい」とコメントしている。

《石田真一》

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