愛知県警は15日、車上荒らしで盗み出したクレジットカードを使い、限度額まで品物を購入し、信販会社から代金分を騙し取ったとして、57歳の女を窃盗と詐欺の容疑で逮捕した。この女の2人の息子も犯行に加担しており、警察では依然として足取りの把握ができない35歳の二男の行方を追っている・
愛知県警・常滑署、同・緑署によると、逮捕されたのは福岡県出身を自称する57歳の女。
この女は窃盗や詐欺の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた39歳の長男と、同容疑で指名手配を受けている35歳の二男とともに、昨年から保育園や幼稚園へ子供の送迎に訪れたクルマをターゲットに車上荒らしを繰り返し、クレジットカードを専門に盗み出していた疑いがもたれている。
犯行時、女は園児を迎えに来た祖母を装ってクルマの近くに立つとともに、見張りを行い、この間に二男に盗みを行わせていた。
また、被害の発覚を遅らせるため現金には一切手をつけず、財布の比較的奥側に入っているクレジットカード(奥側=使用頻度が少ない)を中心に盗みを行っていた。二男は開錠するだけではなく、ドアに施錠して立ち去るために犯行が行われたことに気づかなかったケースもあるとみられる。
盗んだクレジットカードは即日で買い物に利用。限度額いっぱいまで商品の購入を行い、それによって信販会社から代金分を騙し取っていた。被害総額は数千万円に及ぶとみられるが、この部分の確定はできていない。
警察では女を厳しく追及するとともに、行方を消した二男については引き続きその足取りを追いたいとしている。