生活費が無いから親子3人でひったくり

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大阪府警は12日、生活費に困り、親子でひったくり犯罪を重ねていたとして、親子と、息子の少年の友人である別の少年の合わせて3人を窃盗容疑で逮捕した。警察では3人を厳しく追及し、余罪の解明を急いでいる。

大阪府警・少年課、同・和泉署によると、窃盗容疑で逮捕されたのは、岸和田市内に住む40歳の男と、この男の次男で17歳の少年、そしてこの少年の友人とされる別の17歳少年の合わせて3人。

この3人は生活費を稼ぐ目的で、2004年9月ごろから、岸和田市内を中心にひったくり犯罪を繰り返していた疑いがもたれている。

発端となったのは2004年8月、生活費に困った男が少年に対して「生活費が無いから、誰かに借りてきてくれ」と命じたことにある。困った少年は下級生を恐喝し、現金1万2500円を奪った。

この際、父親に対しては「ひったくりでカネを稼いだ」と少年は告げたが、それを聞いた父親は「それなら一緒にやろう」と提案。家に出入りしていた少年にも話を持ちかけ、3人で犯行を始めた。

少年は当初、自転車で犯行を行っていたが、「速度が遅く、捕まる可能性もある」として、途中からは盗んできた原付バイクにスイッチ。父親は犯行現場近くにクルマを止め、携帯電話を使って2人の少年にターゲットなどの指示をしていた。また、狙うのは「パチンコ店から出てきた人」に絞っていたという。

結果、生活費を稼ぐどころか、飲食店で豪遊するまでになったが、実行犯の少年が摘発されたことによって、全員が逮捕されることになった。

これまでに判明しているだけで、約30万円の被害が出ているが、警察では3人を厳しく追及。付近で発生した未解決のひったくり事件に関与していないかどうかを調べるとしている。

《石田真一》

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