8日、千葉県四街道市内の東関東自動車道で、追突事故のために本線上に停止していたクルマを避けようとした後続のクルマが道路左側のガードロープに突っ込み、弾みで路肩近くにいた35歳の男性をはねる事故が起きた。
この事故で2人が死傷している。
千葉県警・高速隊によると、事故が起きたのは8日の午前5時20分ごろ。四街道市栗山付近の東関東自動車道下り線で、追越車線を走っていたクルマ2台が関係する追突事故が起きた。追突された側のクルマは追越車線上でそのまま停止。追突した側のクルマは左側の路肩に停止した。
追突された側のクルマを運転していた35歳の男性は、追突してきた側のクルマの運転者と話をするために降車し、道路左側に向けて歩いていたが、この間に44歳の男性の運転する後続の乗用車が追越車線を走行してきた。
後続のクルマを運転していた男性は、事故を起こして立ち往生したクルマが「本線上に停止している」ということに直前まで気づかず、気づいたときには安全に止まれる距離ではなくなっていたようだ。
男性は回避のために急ハンドルを切ったが、これが原因となって道路左側のガードロープに接触。弾みでクルマはスピンして、路肩に止めたクルマの真横に立っていた男性(追突されたクルマの運転者)をはねた。
男性は全身を強く打って間もなく死亡。後続車(3台目)を運転していた男性も肋骨を折るなどの重傷を負っている。
現場は四街道インターチェンジ近くの見通しの良い直線道路。警察では後続車を運転していた男性の回復を待ち、業務上過失致死容疑で詳しい事情を聞く方針。