宮城県警は26日、飲酒原因の追突事故を起こしながら、前走車のドライバーに「お前が悪い」などと因縁をつけ、顔面を殴るなどの暴行を加えていたとして、28歳の男を傷害を器物損壊の現行犯で逮捕した。
宮城県警・築館署によると、事件が起きたのは26日の午前0時ごろ。築館町内の町道で28歳の男が運転するクルマが、前方を走っていた30歳の男性が運転する軽自動車に追突した。
男性は衝撃を感じ、すぐにクルマを停止させたが、追突してきた後方のクルマから降りてきた男は、男性に対して「お前がもたもたと走っているから衝突しただろうが」などと逆ギレ。男性の顔面を殴るなどの暴行を行った。
男性は身の危険を感じて自分のクルマに避難したが、男は持っていたレンチを数回に渡って叩きつけて男性のクルマの窓ガラスを破壊。そのまま逃走しようとしたが、駆けつけた警察官に取り押さえられ、傷害や器物損壊の現行犯で逮捕された。
逮捕されたのは近くに住む28歳の男で、当時は泥酔に近い状態。警察の事情聴取に対しては「あまりにも遅い速度で走っているので腹が立った」、「自分が悪いといわれたのでカッとなった」などと供述しているという。
警察では今後、飲酒運転の容疑でも調べを進める方針だ。