三菱自動車工業は17日、本社が入居している「品川三菱ビル」(東京都港区)の用地の同社保有分をモルガン・スタンレーグループに売却する契約を交わしたと発表した。
売却価格は300億円で簿価(299億円)とほぼ同一なため、今期業績見通しへの影響はない。
同ビルの用地は三菱商事、三菱重工業とともに1993年に取得していた。ビルは三菱商事が保有している。三菱自動車と三菱商事は、用地を含むビルを不動産信託化したうえでモルガンの日本子会社に売却する。
引渡しは来年1月31日。三菱自動車は売却後も当面は、同ビルを借り受ける。売却で得た資金は再建計画の実行などに充当する。