【トヨタ夢の住宅PAPI】クルマを作るように工場で作る住宅

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2日、トヨタが発表した夢の住宅PAPI(パピ)のデザイナーでありCEである東京大学の坂村健教授は「工場でクルマのようにミリ単位の高精度な家を生産できるのはトヨタだけ。工場で作れる究極の高精度システム住宅としてこれを作ってみた」という。

PAPIは2階建て633平方メートルの住宅だが、鉄骨ユニット50個を連結させることでできている。このユニットを組み合わせることで増築、減築も自在。ライフスタイルに合わせて作り替えられるのがユニークなところだ。

また鉄やアルミ、ガラスなどの部材はリサイクルも可能としてる。さらに工場で作るだけに製品輸出すら視野に入る。自動車の次は家を輸出する時代がくるかもしれない。

PAPIのエントランスはセンサーやカメラがセットされ、玄関には取っ手がない。電子キーによる認証後、リニアモーターを用いた自動ドアが開く。東海理化のセンサ無線通信技術が用いられ、スマートキーを持った住民や来客の認証、侵入者の監視や威嚇、サイレンや煙による撃退に加え電話への通報も行う。

考えてみればこれらはクルマに装着されているものと基本的に同じもの。クルマの技術が家に活かされているわけだ。

ホームシアターはヤマハが作り、寝室はデンソーの作った生体センサーが利用されている。腕に巻くこのセンサーは睡眠の深さを感知できるもの。起床時間が近づくと、寝室を徐々に明るくし、鳥の声などで騒がしくして快適に目覚めさせる仕組みだ。ホームシアターや寝室は消費電力が少なく、ムーディーな光を演出するLEDやHIDの照明が使われている。

100以上の新技術、1000個あまりのコンピュータが埋め込まれたというPAPIはハイテクな洋風の家を想像しがちだが、全体のデザインは和風を基調とし、茶室(もちろんこれもユニット)なども違和感なくとけ込んでいる。「クルマのITS技術を家の中で応用した(トヨタ自動車・渡辺捷昭副社長)」住宅だ。

窓ごしには愛知万博「愛・地球博」に向かうリニアモーターカーが見え「未来ってこんな感じ!?」という気分をたっぷり味わえる。

愛知県長久手町のトヨタ博物館南側に建てられたモデルハウスの一般公開は3月25日から。

《水野誠志朗@DAYS》

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