『マツダスピードアテンザ』を開発した大本誠一さんが、開発にあたり、エクステリアでこだわった部分があるという。それはボンネットフードだ。
「ターボを装着することによって、インタークーラーを置くスペースが必要になりました。フロントバンパーの中に搭載する方法もあったのですが、そうすると車両の先端に重いものがあることになり、重量バランスが崩れてしまいます。そのためエンジンの上に搭載することにしました」
「通常エンジンの上に置いたインタークーラーの冷却には、エアインテークの穴をボンネットに開けることになります。ですが私達は洗練されたエクステリアを表現するために、ボンネットには穴は開けたくありませんでした」
「そのため、複雑な形状の風導をボンネットの内側に設けて対応しています。結果的に専用のボンネットやフェンダーパネルの型を作ることになり、だいぶコストがかさみました」
「ほかにも280km/hまで刻まれたスピードメーターや、ブラックの本革シートなど、洗練された走りを表現するインテリアも採用しています。標準車には採用されているトランクスルー機能を廃止していますが、これはボディに補強を加えるためです」と説明する。
ボディパネルの型を作るだけで、億単位のコストがかかるにも関わらず、マツダスピードアテンザは“洗練されたデザイン”を重視にするために、エクステリアにもこだわって開発が進められている。
マツダスピードアテンザは東京オートサロン(1月14日-16日幕張メッセにて開催)で一般公開される。