路上で酔いつぶれると死を招く…沖縄県警呼びかけ

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沖縄県警は8日、同日までに沖縄県内で発生した交通事故死亡者のうち、約10%が酒に酔い、路上で寝込んでいて事故に遭ったことが原因となっていたことを明らかにした。

警察では「酔って寝ている人を目撃したら、すぐに通報を」と呼びかけている。

これは沖縄県警・交通部が明らかにしたもの。

沖縄県で「路上横臥原因の事故」、つまりは路上に寝込んでいてクルマなどにはねられるという事故が増えているということがクローズアップされたのは今年7月、糸満署が管轄する3市町村において、事故発生の実数を初めて統計化したことにある。

酒に酔い潰れ路上に寝込む人は以前からいた。2002年6月の道路交通法改正による飲酒運転の罰則強化以後は、それまで飲酒運転承知でクルマで帰った人が、高額の罰金支払いを避けるため歩いて帰る機会が多くなり、これを原因とする路上横臥が増え、事故に結びつくケースが増えたとみられている。

このため県警でも独自の統計を取り始めたところ、今月8日までに沖縄県内で発生した交通事故死亡者59人のうち、10%にあたる6人が路上横臥が原因だったことがわかった。また、そのうち5人については飲酒との因果関係が明確となっている。

また、死亡者全体(59人)で見た場合でも、44%にあたる33人は事故原因と飲酒の関連が指摘されるなど、まさに「酒が命取りになる」といった状態だ。

県警では忘年会や新年会で飲酒機会が増える12月から1月の間、夜間のパトロールを強化するとともに、ドライバーに対しては「路上で寝込んでいる人を見かけたら、積極的に110番通報してほしい」と呼びかけている。

《石田真一》

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