7日、北海道小樽市内の北海道横断自動車道(札樽道)で、トンネル補修工事を行っていたクレーン車に大型トラックが接触する事故が起きた。
接触の衝撃でクレーン先端部のかごから作業員2人が落ち、1人が死亡、別の1人が軽傷を負っている。警察では大型トラックを運転していた57歳の男性から業務上過失致死傷容疑で事情を聞いている。
北海道警・高速隊によると、事故が起きたのは7日の午前10時40分ごろ。小樽市若竹町付近の北海道横断自動車道上り線・若竹トンネル内で、壁面の補修工事を行っていた作業用のクレーン車のアーム部分に、後方から走ってきた57歳の男性が運転する大型トラックが接触した。
事故当時、クレーン車はアームを伸ばして停車しており、先端部のかごに作業員3人が入って補修を行っていたが、接触でアームが大きく振られ、このうち2人が約6m下まで転落。このうち33歳の男性が頭を強打して収容先の病院で死亡。もう1人が全身を打撲する軽傷を負った。また、転落を免れた1人も軽傷を負っている。
作業を行っていた会社によると、現場付近では走行車線の通行を規制し、そこに作業用のクルマを止めて補修工事を行っていた。トラックはわずかに走行車線寄りを走っており、荷室の上部がアームに接触したらしい。
警察ではトラックを運転していた男性から業務上過失致死傷容疑で事情を聞くとともに、安全の確保が万全だったのかなど、工事関係者からも詳しく話を聞くとしている。