大分道で男性がひき逃げされ死亡…遺棄の可能性も

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7日、大分県湯布院町内の大分自動車道で、走行中のドライバーから「本線の上に人が倒れている」との通報が寄せられた。警察官が現場に急行したが、男性はすでに死亡していた。警察では事件と事故の両面から捜査を続けている。

大分県警・高速隊によると、事件が起きたのは7日の午前5時20分ごろ。湯布院町塚原付近の大分自動車道上り線を通行していたクルマのドライバーから「本線の上に人が単独で倒れている」との110番通報が寄せられた。

同隊の隊員が現場に急行すると、片側2車線ある上り線の中央付近に作務衣(さむえ)姿で、裸足の男性が仰向けの状態で倒れており、すでに死亡していた。

男性の左上半身にタイヤ痕があり、着衣が破れていたことから警察ではクルマにひき逃げされた可能性が高いとして捜査を開始。その後の調べで死亡したのは鹿児島県伊集院町に在住し、現場から2kmほど離れた宗教団体の施設に宿泊していた30歳の男性であることが判明した。

この男性は同日の午前2時ごろ、宿泊していた施設の職員に対して「眠れないので周辺をジョギングしてくる」と告げて外出していた。この際には靴を履いていたとみられるが、現場からは発見されていない。

また、現場付近には高速道路の上をまたぐような陸橋もなく、現時点では死亡した男性がどこから高速道路内に進入したのかは不明のままとなっている。

遺体の近くにはスリップ痕も発見されているが、倒れている男性を発見したクルマが回避を試みた可能性もあり、関連はわかっていない。

警察では男性が別の場所で事故に遭い、現場付近で遺棄された可能性も含めて捜査を続けるとともに、司法解剖を行って死因と死亡時刻の特定を急ぐ方針。

《石田真一》

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