日産自動車のカルロス・ゴーン社長は2日、『ラフェスタ』の発表会場で会見し、最近の円高ドル安について年度初めに想定した1ドル=105円からは「大きな変動にはなっていない」とし、今のところ業績予想には大きな影響はないとの見方を示した。
ゴーン社長は、為替の先行きは「どうなるか誰にも分からない」として、財務部門には「(為替予約などの)為替ヘッジはしないように明確な指示を出している」とも述べた。
為替の変動には、北米など生産地での「調達率や車両組立の拡大を図ることで対応すべき」と語り、「コスト削減や生産性の向上に挑戦することが先決」と強調した。