トヨタ RAV4 は窃盗団に人気…埼玉

自動車 社会 社会

埼玉県警は11月29日、埼玉県内でトヨタ『RAV4』の盗難被害が11月に入ってから急増したことを明らかにした。週末になると多発する傾向がみられることから、警察ではユーザーに対して注意を呼びかけている。

埼玉県警・犯罪情報官によると、RAV4の盗難被害が急増したのは11月に入ってからだという。

今年1月から10月までの間、埼玉県内で盗難被害にあったRAV4の総数は合計410台で、月あたり41台が盗まれている計算になる。ところが11月に限ってみれば、1日から25日の間に160台が盗まれており、3件の未遂事件も含めればその総数は163台になる。

このうち約98%は施錠されていたものの盗難されており、中には駐車後たった数分というケースもあった。住宅やマンションに隣接した月極駐車場での被害が50%を越えており、人目につきやすい場所でも犯行を躊躇しない傾向も見受けられる。

また、被害は国道16号線以南のさいたま市や川口市、国道4号線沿いの市町村で目立っており、木曜から土曜までの間に被害が集中するのも特徴だという。多い日には1日15台が盗まれていた。

これらのクルマは海外に不正輸出されているとみられる。RAV4の盗難被害が急増した背景には「冬を前にRVの需要が高まったが、イモビライザーが装着された高級車ではなく、これらの装備がなく、比較的盗みやすいクルマとして人気が上がり、指名される形で盗まれているのではないか」と分析しており、これらが密輸出されている可能性が高いとも指摘している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース