重さ10トンの岩が150m落下、5人死傷

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26日午前、福井県上中町で山の斜面から重さ10トン近い岩石が落下し、約150m下にある国道303号線を通行中のクルマを直撃するという事故が起きた。この事故でクルマは左側部分が大破し、助手席に乗っていた75歳の女性が死亡。他の4人も重軽傷を負った。

福井県警・小浜署によると、事故が起きたのは26日の午前11時55分ごろ。上中町熊川付近にある山の斜面から岩石(縦横が各2mあまり、推定の重さ10トン強)が剥離し、約150m下の国道303号線に向かって転がり落ちた。

岩石は国道を通行していた乗用車を左方向から直撃。乗用車は車体左側面をもぎ取られるかのように大破した。

この事故で助手席に乗っていた75歳の女性が内臓破裂などが原因で死亡。後部座席に乗っていた63歳から68歳までの女性3人が手や足の骨を折る重傷。クルマを運転していた78歳の男性も軽傷を負った。

警察によると、現場の斜面は台風23号がもたらした風雨によって地盤が緩んでおり、小規模な崩落は事故以前から発生していたとみられる。

ただし、現場には落石防護用ネットなどは設置されておらず、今回は落ちた岩石も巨大だったため、事故を未然に防げたかどうかはわからないとしている。

《石田真一》

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