ダンプカー、オービスを直撃…修理費はいくら?

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24日、福井県福井市内の国道で、荷台を下げ忘れたダンプカーが、オービス(速度違反自動取締機)の設置されたゲートを直撃する珍しい事故が起きた。

福井県警・交通規制課、同・福井署によると、事故が起きたのは24日の午前7時15分ごろ。福井市中新田町付近の国道8号線で、荷台部分を下げ忘れたまま走行していた大型ダンプカーが上下車線を跨ぐように設置されていたオービス用の架台(鉄製ゲート)の底部を直撃した。

当時、このダンプカーは60km/hの速度で走行しており、荷台が衝突したゲートは左側の基脚部分が大きく変形。オービス本体やレーダー部分が傾くなどの被害も出た。

男性から通報を受け、現場に出動した福井署員は予想もしなかった被害に唖然。午前10時ごろからオービスを管理する(と言われている)交通規制課員がゲートやオービス本体の点検を行った。

ゲートを支える部材の変形が深刻で、最悪の場合にはゲート自体が崩壊したり、機器が路上に落下する可能性も指摘されたため、同日の午後2時から午後3時20分までの間、現場で片側1車線を閉鎖し、オービス機器の緊急撤去作業を行った。

同署では器物損壊容疑で事情聴取を行ったが、取り調べに対してダンプカーを運転していた69歳の男性は「出発前の点検を怠って、荷台を下げ忘れた」と供述。被害については自動車保険などで弁済することを伝えたという。

事故現場に設置されていたのは、いわゆる「Hシステム」(高速走行抑止システム)と呼ばれるタイプで、1基あたりの設置費用は約5000万円程度ともいわれている。

今回の事故ではシステム自体には大きな損傷は無かった…とのことだが、警察は男性に対していくら請求するのか。興味深いところだ。

《石田真一》

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