泥酔男、強行突破ならず踏切で立ち往生

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21日午後、島根県松江市内の農道で、パトカーの追跡を受けていた軽自動車が車両進入禁止の踏切に進入。防護柵に車体が引っかかって身動きが取れなくなり、警察から連絡を受けた一畑電鉄北松江線の電車が現場付近で急停車するトラブルが起きた。

警察ではクルマを運転していた49歳の男を道路交通法違反(酒酔い運転)で現行犯逮捕している。

島根県警・松江署によると、トラブルが起きたのは21日の午後3時50分ごろ。松江市古曽志町付近の農道をパトロールしていた同署のパトカーが、ふらふらとした挙動で走行する軽自動車を発見。運転者に対して停止するようにマイクを使って呼びかけた。

しかし、クルマはこれを無視して逃走を開始。パトカーはそのまま追跡を続け、松江市東長江町にある一畑電鉄北松江線の歩行者用踏切に追い込んだ。

この踏切は約1mの幅員しかなく、このために車両の通行が禁止されている。車両進入を防止する防護柵も設置されており、いわば袋小路のような状態だったが、一時は停止していた軽自動車はここへ強引に進入し、さらに逃走を続けようとした。

ところが車体の左右が防護柵に引っかかり、まったく身動きのできない状態となった。

車体の前部は踏切内に進入しており、列車と接触や衝突の恐れもあることから、警察では鉄道会社側に連絡。会社から指示を受けた出雲大社発松江しんじ湖温泉行きの普通電車は現場の50m手前で停止。事故にはつながらず、乗客約30人にもケガは無かった。

警察ではクルマを運転していた49歳の男に対して職務質問を行ったが、男は自力で立ち上がれないほどの泥酔状態。このため、道交法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕している。

男は後の取り調べで「飲酒運転で捕まるのが嫌で逃げた。クルマが柵に引っかかって立ち往生するとは考えなかった。何とかなると思った」などと供述しているという。

《石田真一》

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