11日、埼玉県内の東北自動車道で、車線変更をしてきた大型トラックが隣の車線にいたワゴン車に衝突。このワゴン車が別の乗用車とも衝突するなどして車両3台が関係する多重衝突事故に発展した。
ワゴン車は大型トラックに突き飛ばされ横転し、合わせて8人が重軽傷を負っている。
埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは11日の午後1時ごろ。久喜市江面付近の東北自動車道下り線で、片側3車線のうち、中央の第2車線を走行していた62歳の男性が運転するワゴン車に対し、第1車線から車線変更しようとしていた大型トラックが急接近してきた。
ワゴン車を運転していた男性はこれを回避しようとしたが接触。そのまま第3車線に押し出され、この車線を走っていた41歳の男性が運転する乗用車と衝突した。
この事故でワゴン車と乗用車は横転。ワゴン車は大破し、乗っていた8人が車内に取り残されて身動きが取れなくなった。
8人は駆けつけた救急隊員によって次々に救助されたが、71歳の女性が横転した際にガラスに頭を強く打ち付けて重体。他の7人も骨折や打撲などの重軽傷を負い、近くの病院に収容されている。
警察では大型トラックの強引な車線変更が事故の発端となった可能性が高いとみているが、このトラックはそのまま現場から走り去っており、警察では重傷ひき逃げ事件と断定し、その行方を追っている。