3日、大阪府大阪市内の府道で、阪急バスが運行する路線バスが道路沿いのガソリンスタンドに突っ込む事故が起きた。この事故で5人が打撲などの軽傷を負っている。
大阪府警・淀川署によると、事故が起きたのは3日の午前10時25分ごろ。大阪市淀川区三津屋中2丁目付近の府道を走行していた梅田発阪急塚口行きの阪急バスが運行する路線バスが突然路外に逸脱。
そのまま対向車線を横切り、反対側にあるガソリンスタンドに突っ込み、ブロック塀に衝突して停止した。この事故でバスの乗客4人と、42歳の運転手が打撲などの軽傷を負い、近くの病院で手当を受けている。
バスは対向車線を越えて進行し、急ブレーキを踏んだような形跡もなかった。運転手は警察の調べに対して「事故の直前、貧血のような症状を発して、頭がクラクラとしていた」などと話していたという。
後の調べで、この運転手は胃潰瘍の症状を起こし、一時的に多量の出血を伴ったために貧血の症状も併発したとみられている。
乗客の一人は「発車したときから、いつもよりゆっくり走るなど、ちょっとおかしさを感じた」と話しているが、運転手は「事故の直前までは普通に走っていた。ガソリンスタンドの手前の交差点で初めて体調の異変を感じた」と話すなど、認識は多少異なっている。
現場は見通しの良い直線道路沿いにある。事故当時、このガソリンスタンドは営業中だったが、たまたま客がおらず、二次的な被害はなかった。