主導的な役割だが…。殺害されたタクシー運転手は不起訴

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京都地検は1日、先月1日に京都市内で発生した強盗放火事件に関与したとして、52歳の男を強盗殺人未遂と放火の罪で起訴した。この男の共犯ととされながら、事件翌日に殺害されているのが見つかった62歳のタクシー運転手は不起訴処分となっている。

起訴状によると、問題の事件は9月1日午後に発生している。同日の午後2時10分ごろ、京都市伏見区醍醐大高町付近の民家に2人の男が警察の名を騙って侵入。56歳の女性を拘束した上で現金や預金通帳などを奪い、家に放火して逃走したというもの。

事件翌日となる9月2日の未明、中心的な役割を果たしたとみられる62歳のタクシー運転手の男が大阪府茨木市内で自殺を装って殺害されているのが発見。警察では共犯とされる52歳の男を9月11日午後に広島県内で逮捕している。

死亡したタクシー運転手の自宅からは、民家に押し入る際に提示したとみられる、捜査令状を模した書類の下書きが。勤務先からは奪い取ったとみられる預金通帳が発見されている。

共犯として逮捕された男は「事件の主導的立場にあったのは死亡した運転手」、「自分は誘われただけ」、「死亡した運転手がどうしてあのようなこと(殺害されていたこと)になったのかわからない」などと供述していた。

警察では死亡した運転手と、逮捕された男の2人を強盗殺人未遂と放火の容疑で送検(前者は被疑者死亡扱い)したが、検察ではタクシー運転手を被疑者死亡を理由に不起訴処分とし、共犯の男のみを起訴している。

なお、現時点でもタクシー運転手が自殺だったのか、それとも他殺だったのかは判明していない。共犯の男にはアリバイが成立していることから、別の人物が殺害に加わった可能性もあるが、依然として自殺説も残っており、このあたりの究明にはもう少し時間が必要なようだ。
《石田真一》

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