「そこに交番があったから」クルマで突入

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17日、岡山県岡山市内にある岡山東署・田町交番に軽自動車が突入し、遺失物を受け取るために交番を訪れていた女性が腰の骨を折る重傷、接遇していた巡査が軽傷を負った。警察ではクルマを運転していた男を殺人未遂の現行犯で逮捕している。

岡山県警・岡山東署によると、事件が起きたのは17日の午前9時30分ごろ。岡山市田町付近にある同署の田町交番に軽自動車が突入。2階建ての建物のうち、1階部分の執務室にあるカウンターをなぎ倒して停止した。

当時、このカウンター付近には遺失物の受け取りに交番を訪れていた79歳の女性と、その接遇をしていた20歳の男性巡査、そして奥の事務机付近には47歳の男性警部補がいたが、クルマは入口近くにいた女性と巡査を直撃する形になった。

この事故でクルマに直撃された女性が腰の骨を折る重傷、なぎ倒されたカウンターに押された巡査が打撲などの軽傷を負っている。警部補は無事だった。

クルマを運転していたのは42歳の男で、交番前の道路を進行している際に急ハンドルを切って交番に突入していたことが目撃者の証言から明らかになった。

現場にブレーキ痕はなく、周囲にいた人たちもエンジンが加速する音は聞いたが、ブレーキ音は誰も聞いていなかった。

男は警部補が取り押さえたが、「道を走っていたらそこに交番があったから壊してやろうと思った」などと意味不明の言動を繰り返したため、殺人未遂と建造物破壊の現行犯で逮捕している。

現場はJR岡山駅から南東に約1km離れた商店街の一角にある。警察では男を厳しく追及し、事件の全容解明を急ぐとともに、責任能力の有無についても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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