殺虫剤がクルマを吹き飛ばす

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8月28日、愛媛県松山市内の民家敷地内で乗用車が爆発。隣接した家屋に引火し、家とクルマの両方が全焼する事故が起きた。警察ではスプレー式の殺虫剤に含まれる可燃性ガスが事故の原因とみている。

愛媛県警・松山西署によると、火災につながる事故が起きたのは8月28日の午後6時30分ごろ。松山市安城寺町付近にある民家敷地内で乗用車が突然爆発。燃え上がった炎が隣接する家屋に燃え広がった。

この火災で木造2階建ての住宅(約150平方メートル)と、駐車場のクルマ1台を全焼している。

警察と消防で出火の原因を調べていたが、爆発炎上したクルマに乗っていた22歳の男性が「タバコに火を着けたらクルマが爆発した」と話していることがわかった。

この男性は窓を開けたクルマの中で仮眠していたが、車内に蚊が侵入。これを退治する目的で車内にスプレー式の殺虫剤を噴霧したという。この直後、男性がタバコに火を着けると、殺虫剤に使われていた可燃性ガスに引火。車内で急激にガスが膨張し、クルマが爆発する状態になったようだ。

殺虫剤が入ったスプレー缶には引火に注意する旨を記した注意書きがあったが、男性はこれを見落としていた。警察と消防では「換気の悪い車内に可燃性ガスが充満していており、これに引火したことは間違いない」とみている。

《石田真一》

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