21日、北海道千歳市内で、交通事故の処理を終えて千歳署に戻ろうとしていた同署・交通課のワゴン車と、乗用車が出会い頭に衝突。女性が鎖骨を折るなどの重傷を負う事故が起きた。警察車両側の信号無視が事故の原因とみられている。
北海道警・千歳署によると、事故が起きたのは21日の午後1時20分ごろ。千歳市北信濃付近の国道36号線の交差点で、青信号に従って進行していた35歳女性が運転する乗用車の右側面部に、赤信号を無視して交差点に進入してきた同署・交通課所有のワゴン車が衝突した。
この事故によって乗用車は小破し、運転していた女性が鎖骨を折る全治3カ月の重傷を負った。ワゴン車を運転していた54歳の巡査部長と、39歳の巡査部長にケガは無かった。
同署ではワゴン車を運転していた巡査部長を業務上過失傷害容疑で事情を聞いているが、巡査部長は取り調べに対して「信号表示をよく見ていなかった。気がついたら左方から飛び出してきたクルマと衝突していた」と供述している。
負傷した女性は「自分の側は青信号だった」と証言しており、現時点では巡査部長が赤信号を見落とした可能性が高いという。
現場は見通しの良い交差点。交通課のワゴン車は恵庭市内で発生した交通事故の処理を行い、同署に戻る途中だった。