20日、宮城県仙台市内の東北自動車道で、乗用車が本線上でUターンをして逆走を開始し、後続のクルマやバイクなど合計4台と次々に衝突する事故が起きた。
警察では逆走車を運転していた48歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
宮城県警・高速隊によると、事故が起きたのは20日の午後11時5分ごろ。仙台市青葉区芋沢付近の東北自動車道上り線で、本線上を逆走してきた乗用車が順走していた乗用車と接触、さらに後続のバイクとも衝突した。
また、衝突を回避しようとした乗用車1台と衝突、別の1台が道路左側ののり面に乗り上げて小破するなどした。
この事故でバイクを運転していた25歳の男性が左足を折る重傷、乗用車を運転していた33歳の男性と、同乗していた37歳の女性が軽傷を負った。
逆走した乗用車は事故を起こした後も走行を続け、事故現場から3kmほど離れた地点で高速隊のパトカーによって走行を抑止され、運転していた48歳の男が業務上過失傷害の現行犯で逮捕されている。
逮捕された男は泥酔状態で、大和インターチェンジ(IC)から東北道に入ったことについては認めているが、逆走に至る経緯はわかっていない。
目撃者の話では、この男が運転するクルマは仙台宮城ICの手前でUターンしていることがわかっており、警察では男が降りるべきICを間違え、Uターンして戻ろうとしている最中に事故を起こした可能性が高いとみている。
この事故を処理するため、現場を含む仙台宮城−泉IC間は約4時間に渡って通行止めとなっている。