タクシー車内で親子が無理心中

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19日、北海道岩見沢市内を走行していたタクシー車内で、乗客として後部座席に乗っていた女性が一緒に乗っていた娘を包丁で刺し、その後に自分の首を刺して自殺を図る事件が起きた。2人はすぐに近くの病院に運ばれたが、間もなく死亡している。

北海道警・岩見沢署によると、事件が起きたのは19日の午後5時20分ごろ。岩見沢市9条西6丁目付近の国道12号線を走行していたタクシーの車内で、江別市内のスーパーから乗客として乗り込んだ48歳の女が包丁を取り出し、隣に座っていた8歳の女児の胸を数回に渡って包丁で刺した。

女児の悲鳴に気づいた46歳の運転手がクルマを止めて振り向くと、今度はその女性が包丁を自らの首に刺そうとした。運転手はクルマを降りて後部座席に歩み寄り、女性を制止しようとしたが、女性は首を数度刺してそのまま後部座席に倒れこんだ。

運転手は別のクルマのドライバーなどへ警察と消防への通報を依頼。2人の止血を試みるなどの応急処置を続けた。2人は近くの病院に収容されたが、出血がひどく、2人とも間もなく死亡した。運転手も女性を制止しようとした際に打撲や切り傷などの軽傷を負っている。

運転手の話によると、2人は江別市内のスーパーからタクシーに乗り込み、女性はJR岩見沢駅方向に向かって走るように指示していた。直前まで言い争いなどはなく、突然包丁を取り出した女性が、そのまま女児の胸を刺したとようだ。

警察では無理心中の疑いがあるとして、女性の家族などから事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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