27日、愛媛県松山市内の市道で、歩行者専用道を通行したなどとして、パトカーに追跡されていた原付バイクが運転を誤って転倒し、運転していた16歳の少女が頭蓋骨を折るなど、全治1カ月あまりの重傷を負う事故が起きた。
警察では少女の回復を待ち、道路交通法違反(無免許運転)容疑で検挙する方針だ。
愛媛県警・松山東署によると、事故が起きたのは27日の未明。午前4時45分ごろ、松山市河原町付近の市道をパトロールしていた同署のパトカーが、歩行者専用道路から飛び出してきた原付バイクを発見。追跡を開始するとともに、停止を求めた。
しかし、バイクは逃走を続けたため、パトカーはサイレンと赤色灯を使用して追跡を開始した。
バイクは国道11号線で信号無視を繰り返しながら逃げ続け、発見場所から南東に約1kmほど離れた松山市小坂2丁目付近の市道を右折しようとした際、速度超過によって曲がり損ねて転倒。運転していた少女が路上に投げ出された。
少女は追走してきたパトカーの警察官によって発見され、近くの病院に収容されたが、頭の骨などを折る全治1カ月の重傷を負った。
負傷した少女は運転免許を持っておらず、警察では無免許運転の発覚を恐れて逃走したものとみて、少女の回復を待って道交法違反容疑で検挙。詳しい事情を聞く方針だ。
なお、今回の追跡について、警察では「事故を誘発するような無理な追跡は行っておらず、追跡は正当な職務によるものだった」とコメントしている。