21日夕方、神奈川県厚木市内の県道交差点で乗用車同士の接触事故があり、歩道側に押し出された1台が自転車で帰宅途中だった少女を直撃した。少女は近くの病院に搬送されたが、全身打撲などが原因で死亡している。
もう一方のクルマはそのまま逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始している。
神奈川県警・厚木署によると、事故が起きたのは21日の午後6時35分ごろ。厚木市妻田南1丁目付近の県道交差点で、30歳の男性が運転する乗用車の左側面の後部側に、左側から走ってきた乗用車が突っ込んだ。
男性のクルマは対向車線側に逸脱。対向車との正面衝突を避けようと急ハンドルを切ったが、勢い余ってそのまま歩道に乗り上げた。歩道には自転車で走行していた16歳の少女がいたが、クルマはこれを直撃した。
少女はクルマと金属製フェンスの間に挟まれ、すぐに救出されて近くの病院に収容されたが、全身を強く打ったことなどが原因で事故から約2時間後に死亡している。
衝突事故を起こした白っぽい色のクルマは事故後に現場から逃走しており、警察ではこのクルマを事故の第一当事者と認定。業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で行方を追っている。
現場は信号機の設置されていない丁字路で、白っぽいクルマが走行してきた側に一時停止の標識が設置されていた。目撃者の話によると、このクルマは減速せずに交差点に進入、そのまま男性が運転していたクルマに激突されたという。
男性のクルマは弾き飛ばされ、対向車との衝突回避を優先した結果、過度にハンドルを切り、歩道に乗り上げたとみられている。