前方を注視できないほどの酒気帯び? 9歳女児が死亡

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15日夕方、福岡県福岡市城南区内で、自転車に乗った女児が後方から突っ込んできたクルマにはねられ、約2時間後に死亡する事故が起きた。

クルマは現場から逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査していたが、現場に戻ってきた男が容疑を認めたため、業務上過失致死容疑で緊急逮捕している。

福岡県警・(福岡)南署によると、事故が起きたのは15日の午後6時20分ごろ。福岡市城南区樋井川付近の市道を自転車に乗って帰宅途中だった9歳の女児に対し、後方から走ってきた軽ワゴン車が真っ直ぐに突っ込んできた。

女児は前のめりで路上に叩きつけられ。事故を起こしたクルマは現場からそのまま逃走。女児は目撃者の通報によって出動した救急車で近くの病院に運ばれたが、脳挫傷などが原因で午後8時ごろに死亡した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故現場で検証の様子を眺めている不審な男がいることに捜査員が気づき、職務質問を行ったところ、「もしかしたら自分がはねたのかもしれない」と容疑を認めたため、業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で緊急逮捕した。

逮捕されたのは、近くに住む57歳の男。警察の取り調べに対しては「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」と供述しており、事故から3時間後の段階で酒気帯び相当量にわずかに満たない量のアルコールを検出した。

警察では事故当時に酒気帯び状態だった可能性が高いとして、男を厳しく追及し、当日の飲酒量などから酒気帯び運転の可能性についても探りたいとしている。

《石田真一》

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