標準化、という意味では、もっと深刻で、かつ後戻りできないテーマもある。カーナビとの接続性確保の問題だ。
DSRC車載器はこれからの技術・サービスであるため、時期は未定ではあるがメーカー各社は「普及には標準化が必要」という認識で一致している。しかし、すでに歴史があるカーナビでは、こうした認識が薄く、結果的に地図ソフトからOS、通信規格まで各社各様になってしまった。
DSRCの高速・大容量通信を活かすのは、やはり大きなディスプレーや高音質スピーカーがなくては話にならない。本来なら、どのDSRC車載器でもカーナビにつなげられる、というのが理想だが、今のところ、その兆しは見えない。
「同じメーカーの製品を買えばよい」という指摘もありそうだが、相互接続性が普及のカギを握るのはPCの例を見ても明らかだ…。