同じ『クラウン』の名を冠しながら、「ロイヤル」、「アスリート」とは明らかに別のクラスと位置づけられ、トヨタブランドの頂点に君臨する「マジェスタ」(5日発表)。それはディテールを観察することで納得することができる。
もちろんマジェスタもクラウンシリーズであり、プラットフォームは共通のもの。それどころかホイールベースも同じで、4枚のドアも共有されている。つまり前後オーバーハングだけが延長されているわけなのだが、まるで別車種のようにキャラクター分けができている。
外観でまず気づくのは、クラウンシリーズの象徴である王冠マークがどこにも見当たらないことだ。その代わりに、フロントグリル中央にはトヨタのCIマークが燦然と輝いている。
開発の最終段階から参加し、デザインをとりまとめた第1トヨタデザイン部・第12プロダクトデザイン室の菅原重昭・室長は「トップ・オブ・トヨタですから」と説明する。ブランドの頂点に君臨するモデルなのだから、ブランドを象徴させるのは当然のことなのだろう。