埼玉県警は1日、バスの座席を増やす改造を行って「特大車」の扱いになったにも関わらず、運輸支局に届け出を行わず、従来の「大型車」のまま使い続け、日本道路公団などに払う通行料金をごまかしていたとして、熊谷市内で観光バス会社を経営する43歳の社長を詐欺容疑で逮捕した。
埼玉県警・交通指導課によると、今回逮捕されたのは、熊谷市内で観光バス会社を経営する43歳の男。
この男が経営するバス会社では、所有する29人乗りのバスに補助席を設置するなどして、特大車の枠となる定員30人乗りに改造していた。
通常であれば国土交通省・関東運輸局埼玉運輸支局に対して車種変更の申請を行う必要があるが、この会社は届け出を行わず、そのまま「大型車」として使用。本来は特大車として支払うべき高速道路の通行料金を大型車として支払い、差額分を騙し取っていた疑いが持たれている。
この会社では数年前から同様の手口で犯行を重ねており、100万円近く差額が発生していたとみられている。
警察では、この会社が所有するバス数台で同様の行為を続けていた疑いもあるとして、
逮捕した社長を厳しく追及する方針だ。