【新聞ウォッチ】三菱自動車…悲鳴上がる販売現場、店舗閉鎖も

モータースポーツ/エンタメ 出版物

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年7月1日付

●三菱ふそう、ポート社長「ダイムラーの戦略上重要」信頼回復に積極姿勢(読売・8面)

●ガソリン小売り114円、8年ぶり高水準(読売・8面)

●トヨタ「レクサス」にハイブリッド車投入(読売・8面)

●三菱車事故、栃木県警が再調査、リコール対象今年5月衝突、運転手「ハブ破断が原因」(読売・37面)

●58万台に対策必要、三菱ふそう(読売・37面)

●三菱自動車情報隠し「元社長直接責任」横浜地裁、4人きょう起訴(朝日・1面)

●「レクサス」が10年連続1位、米自動車信頼度調査(朝日・10面)

●5年前、トヨタとの提携案、ミサワホーム、三沢名誉会長語る(朝日・11面)

●三菱自動車、あえぐ販売現場,営業より「おわび」「商談ゼロ」閉店も、販売対策、対策見えず、ライバル店は「好機」だ(毎日・3面)

●ブランドの危機、追跡三菱自動車、やりきれぬ思い、販売店にも募る不信感(産経・1面)

●「格安」「手軽」高速バス快走、携帯、コンビニで予約(産経・8面)

●三菱ふそう、3月期連結、最終黒字11倍、175億円、今期見通しは発表せず(産経・9面)

●ダイハツ・山田社長「首位獲得に慎重」(産経・9面)

●三菱車事故欠陥が原因なら、保険金負担要求が「通例」(日経・4面)

●ダイムラー、リコール支援チーム、三菱ふそうへ、作業迅速化(産経・11面)

●自動車の国内販売、双日が撤退、プジョーへ営業譲渡(日経・11面)

●三菱自動車リコール、海外も無料点検、対象の3万2000台(日経・11面)

●オデッセイなどリコール(日経・42面)

ひとくちコメント

きょうから7月、2004年も半分が過ぎた。相変わらず三菱自動車関連の記事が紙面を賑わせている。

きょうの毎日と産経が、不振にあえぐ三菱系販売店の現場の声などを詳細に取材、毎日は企画特集「クローズアップ2004」、産経が昨日から連載が始まった「ブランドの危機、追跡三菱自動車」の紙面で取り上げているのが興味深い。

株主総会後の記者会見では「最悪の販売台数の落ち込みでも、(リストラ効果で)再生は可能」と岡崎会長らは強調していたが、両紙の記事を読めば販売現場は悲惨な状態であることがよくわかる。

例えば、兵庫県の販社では40店舗のうち、8店舗の閉鎖も検討しており「社員の士気を維持するのも難しい」(毎日)と報じている。

これから8月にかけて資金繰りのメドがつかない販売店が続出することも予想される。現場からの悲鳴で、この先、三菱自動車はさらなる決断を迫られることは間違いない。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集