28日夜、三重県四日市市内で女性がひき逃げされ、死亡する事件が起きた。警察では翌29日午前に警察へ出頭してきた男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ、無免許)の容疑で逮捕している。
三重県警・四日市南署によると、事故が起きたのは28日の午後8時15分ごろとみられている。「四日市市西浦1丁目付近の市道で、中年の女性が電柱とクルマの間に挟まれている」との通報が警察に寄せられた。
同署員が現場に急行した際、女性は電柱とクルマに間に挟まれて身動きができない状態。すぐに病院へ搬送されたが、間もなく外傷性ショックが原因で死亡している。
事故を起こしたクルマは今年4月に三重県内で盗難されたもので、警察では事故を起こした者は盗難車を運転していたことの発覚を恐れ、逃走したと判断。死亡ひき逃げと窃盗の両面から捜査を開始した。
しかし、29日午前になってから同署に20歳の男が知人に連れられて出頭。無免許運転とひき逃げの容疑を認めたため、業務上過失致死と道交法違反の容疑で緊急逮捕している。
男は取り調べに対しては素直に応じており、「盗難車を運転していたし、無免許だったので怖くなって逃げた」と供述している。警察では窃盗容疑についても追及していく方針だ。