コンビニATMがあるから生まれた犯罪

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8日深夜から9日未明に掛け、神奈川県横浜市で会社員がワゴン車に乗った7人組の男に拉致監禁されてキャッシュカードなどを奪われ、現金数十万円を引き出された。神奈川県内では同様の事件がこれまでに2件発生しており、警察では関連を調べている。

神奈川県警・金沢署によると、事件が起きたのは8日の午後11時40分ごろ。横浜市金沢区能見台3丁目付近の路上で、帰宅しようとしていた46歳の会社員が7人組の男たちにワゴン車に押し込められ、タオルで目隠しをされた上で殴る蹴るの暴行を受けた。

男たちは男性に対して、「トラブルに巻き込まれた」という内容の電話を掛けることを強要。男性が指定した場所に妻を向かわせ、家が留守になったところで別のメンバーが侵入し、キャッシュカードを盗んでクルマに戻った。

男たちは男性をさらに暴行。キャッシュカードの暗証番号を聞き出した後は、男性を車内に監禁したまま、コンビニエンスストア巡りを始めた。

コンビニに設置されたATMから現金を引き出し、奪うものが無くなった段階で男性を解放した。監禁時間は約5時間30分に及び、男性は解放された横浜市栄区内から110番通報を行っている。

警察では逮捕監禁と強盗傷害容疑で逃げた男たちの行方を追っている。神奈川県内ではこれまでに同様の逮捕監禁・強盗傷害事件が2件起きているが、タオルで目隠ししたまま連れ回し、被害者に現在地の特定を難しくさせるなどの手口が似通っているため、同一グループによる犯行の可能性も視野に入れて捜査を進める方針だ。

かなり荒っぽい手口だが、このような犯罪が成立するようになったのは、24時間の現金引き出しが可能なATMの存在が大きいと警察では分析している。

《石田真一》

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