北京モーターショープレスデーの9日、『クラウン』を「TOP OF TOYOTA」として紹介するシーンで、クルマにかかったカバーを取り除くシーンは中国メディアにとってハイライトだったようだ。しばらくカメラの人だかりや会場のざわめきが落ち着かなかった。世界最高級車水準の動力性能、安全装備、そして8インチディスプレイで映し出されるナビゲーションシステムまで装備するこのクラウンを、トヨタは部品の6割を現地調達で生産するつもりだという。中国の自動車産業もここまで来たかという地元メディアの感嘆も含まれていたに違いない。一方、中国の携帯電話は3億台を超えたとされている。中国事業と同じく豊田章男専務が担当し、タイで3月にローンチしオーストラリアでもオープンの準備に取り掛かっている「e-TOYOTACLUB」の中国市場でのスタートに関して豊田氏は、「クラウンの発売開始(05年春)、レクサス展開(05年秋)のタイミングには間に合わないが、テレマティクス含めて検討している」。中国でのトヨタの猛攻を指揮するミスター豊田を、中国国民は「TOP OF TOYOTA」と間違って理解しているかもしれない。しかし、その誤解が解けるよりも先に事実が追いつくのではないか。そのようなことを考えさせてしまうほどの熱がこもった豊田氏のパフォーマンスだった。
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