スズキが発表した2004年3月期連結決算によると、売上高が前年同期比9.1%増の2兆1990億円、営業利益が同28.2%増の951億円となり、増収増益となった。諸経費が214億円増加したほか、研究開発費も154億円増えて減益効果があったが、原価低減効果として550億円、為替差益17億の増益効果があり、過去最高益となった。
経常利益は同20.3%増の952億円、当期純利益が同41.3%増の438億円だった。
期中の四輪車売上げは、アジアや欧州での販売が好調に推移したことから、同6.6%増の1兆7248億円となった。四輪車の営業利益も同35.7%増の525億円となった。二輪車売上げは欧米の大型車、アジアの現地生産車の販売が好調で、同19.9%増の4169億円だった。
所在地別セグメントでは、小型車販売は順調だったものの、日本は軽自動車販売が苦戦したことから、売上げはほぼ横ばいだった。欧州は新型イグニスの生産・販売を開始したため、営業利益が前期の3倍近い90億円となった。とくに好調だったアジアは売上高が同62.7%増、営業利益が同255.8%増となった。
今期の見通しは、売上高が横ばいの2兆2000億円、営業利益が同5.1%増の1000億円、当期純利益が同35.9%増の600億円を見込んでいる。